串間市民病院新型コロナ疑い患者様について

日頃から串間市民病院をご支援いただきありがとうございます。昨今の新型コロナウイルス感染症対策には病院としても最大限の対策を配して診療にあたっておりましたが、11月27日(金)に、当日午後入院された串間市60代男性の患者様から新型コロナ感染疑い例が発生しました。疑い例発症後速やかに陰圧ベッドに隔離し、保健所の指導のもと、同日中に指定医療機関へ転院となりました。患者転院後すみやかに院内消毒を実施いたしました。

保健所による接触者特定では、当院の外来患者様、入院患者様ならびに当院職員に濃厚接触者はいませんでした。濃厚接触者がでなかったことは日頃からの院内感染予防対策の効果があったと考えています。

濃厚接触ではないものの、当該患者様と一定の接触があった患者様及び職員に対し、PCR検査を実施しましたが全員陰性でした。接触職員については念のため10日間の健康観察・自宅待機をおこなっております。10日後のPCR再検査で陰性であれば職務に復帰する予定です。

また、当該患者様との一定の接触がなかったものの当日、当該部署で勤務していた職員、ならびに同じ病棟の入院患者様、救急搬送に従事した全員に対し、本人・家族の同意を得た上でPCR検査を実施し、全員陰性でした。

このPCR検査を実施したのは患者様および病院職員の安心のためと、日頃から串間市民病院を応援して頂いている方の安心と信頼を得るためです。加えて、新型コロナ感染症は患者様の特定、非難、誹謗、中傷など様々な悲しく辛い社会現象を引き起こしています。それを防ぐためのPCR検査でした。

現在日本社会が新型コロナウイルス感染症の第3波にのまれようとしています。この串間市においても2例目が認められましたが、1例目は感染経路がはっきりしています。2例目は感染経路不明で、この串間市でも今まで以上に注意しなければならないという危機感からPCR検査を実施しました。幸い全員陰性で胸をなでおろしたところではありますが、仮に陽性者であったとしても、それは日本社会に溢れつつある無症状の新型コロナウイルス感染者ということであると認識していました。うつさない・うつらないという感染予防対策をしっかりととっていれば、無症状の感染者からの感染は十分防ぐことができます。皆様におかれましても、3密を避け、空気をよどませない、換気をする、飲酒・飲食の際は十分ご配慮下さい。今後は下記の対策をあらたに加え、安心・安全な医療を提供できるようにさらに努めてまいりたいと考えています。

 

今後の対応及び感染防止対策について

1、新型コロナ疑い症例発症後、院内消毒を実施し、外来診療・入退院・救急外来対応など通常通りに行っています。

2、発熱が認められる外来患者様においては、全員、新型コロナウイルス抗原検査を実施します。

3、当院に入院される患者様においては、全員、新型コロナウイルス抗原検査を実施します。

 

面会については新型コロナウイルス感染症の流行の程度に応じた対応をとらせていただきます。

外来リハビリ・訪問看護など新型コロナウイルス感染症の流行の程度に応じ、感染予防の観点から適切に対応させていただきますのでご理解をお願いいたします。

 

患者・ご家族の人権尊重・個人情報保護にご理解とご配慮を是非ともお願いします。このお知らせを持ってすべてのご報告とさせていただきます。今回はご心配、ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした。今後とも串間市民病院をどうぞよろしくお願いいたします。

令和2年12月1日 串間市民病院院長  江藤敏治